マツダロードスター、幌(ソフトトップ)と電動ハードトップRHT(メタルトップ)のメリット・デメリット!
マツダロードスターは、幌とハードトップが存在します。
このハードトップもNA、NB型では収納式でない車体に被せる物でしたが三代目NC型以降は格納式電動ハードトップとなりました。
登場とともに主流になった感もあるハードトップのRHTですが、やはり基本は幌のモデルです。
では、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
マツダロードスターの幌(ソフトトップ)のメリット・デメリット
画像出典:http://autoc-one.jp/mazda/roadster/special-1158051/
幌のことはソフトトップとも呼びます。
初代NA、二代目NB型ロードスターでは幌のモデルのみ発売されました。
幌の種類はビニール製のみでした。
初代NA型の幌はリアスクリーンがビニール製で、オープン時にはリアスクリーン部のみを先に開けてから全体を開けるという少し手間のいる仕組みでした。
これが二代目NB型ではリアスクリーンがガラス製になり、別で開ける必要もなくなりました。
幌もビニール製と布製(クロス)幌の2種類がありました。
三代目NC型では、幌の収納がZ式になりオープン時にも見た目がスッキリしました。
ビニール製と布製(クロス)幌の2種類ありました。
四代目ND型も幌はZ式収納ですが動作が非常に軽くなり女性でも座ったままで開閉できるレベルです。
幌は布製(クロス)のみです。
幌のメリットは?
■軽い
幌は動作が手動なので電動ハードトップに比べて余計な物がなく重量が軽いです。
30kg以上の差があるので、やはり幌のモデルのほうが走りが軽快です。
■安い
幌のモデルは電動ハードトップモデルのRHTより安いです。
電動ハードトップモデルより約20~30万円ほど安い設定になっていました。
■開閉が早い
最新型のND型ロードスターの幌の操作は、ルーフのロックを外して後ろに放り投げれば数秒で開けてしまえます。
閉める時もロックを解除して数秒、開ける場合より時間がかかるかもしれませんが、それでも早いです。
とりあえず電動ハードトップモデルのRHTより簡単で早いのは間違いないです。
幌のデメリットは?
■雨漏り
幌といういよりは、ルーフ前端部分のパッキンだとか、後方の固定部位、また水抜きドレン(穴)の詰まりなどから車内に水が浸水する、というケースが多いです。
■リアスクリーン
最近はガラス製のものがメインですが初代NA型ロードスターはビニールスクリーンでした。
これは経年劣化や洗車傷などで白色化してしまい透明度がなくなります。
まあ、これはNB型の幌をNA型にも流用できるため幌を交換すれが解決しますね。
■ソフトトップの劣化
やはり熱や紫外線、寒いと縮んだりするので気候変化によって幌(ソフトトップ)が劣化してしまいます。
幌は布製(クロス)よりビニール製のほうが、ひび割れや冬場に硬くなって割れたりなど耐用年数や柔軟性で劣りました。
■暑い、寒い
所詮、ビニール・布一枚ですから、熱も寒さもそのまま通してしまいます。
とくに夏は頭上がジリジリと熱いのでエアコンを使っていても熱中症に注意が必要です。
■うるさい
これも遮るものがビニール・布一枚のため、閉めていても結構外の音が入ってきます。
トンネルなんかに入ると会話出来ないくらいうるさいです。
雨が降るとパラパラと傘をさした時のような音がします
正直、二輪車よりはマシくらいの広い心づもりで乗ってほしいですね。
■イタズラ
幌であるというだけで狙われる、というのもじつに理不尽なものですが、けっこう多いみたいです。
やはり防犯性では昔から心配のタネではありますね。
こうしてみると、幌はメリットよりデメリットが目立ちますね~。
マツダロードスターの電動ハードトップRHT(メタルトップ)のメリット・デメリット
ハードトップのことはメタルトップとも呼びます。
初代NA、二代目NB型ロードスターでは幌のモデルしか存在しません。
ハードトップはオプションの脱着式のタイプになります。
これは初代NA型と二代目NB型で同じ物が使えました。
格納式ではないため、外すには保管場所が必要でした。
三代目NC型でも、格納式でないハードトップの設定がありました。
遅れて電動ハードトップモデルのRHTが追加されました。
四代目ND型も幌のみの発売ですが、電動ハードトップモデルの発売がアナウンスされています。
ハードトップのメリットは?
■耐久性が高い
屋根として幌よりハードトップのほうが耐用性が高いです。
■快適
なんといっても、夏場ですね。
幌のように頭上が熱くないですし、エアコンの効きも幌よりいいです。
■静か
セダンやミニバンまでとは言いませんが、それでも幌よりは全然静かです。
トンネルでも会話ができますね。
■イタズラ
屋根を閉めれば、一般車と同じ防犯性です。
幌のときのような心配はいらないです。
ハードトップのデメリットは?
■重い
電動ハードトップのRHTに幌に比べて開閉のためのモーターなどを搭載するため重くなります。
ルーフに制振材なども入っているため、30kg以上重くオープン時とクローズ時では重量物が移動する為に車の挙動に変化がでます。
■高い
幌より電動ハードトップモデルのRHTのほうが開閉機構の装備のため高いです。
電動ハードトップのRHTはメーカーがプレミアム路線に振って装備を充実させてきているので、幌よりかなり高い設定になっています。
■開閉が幌より遅い
NA、NB型に関しては、ハードトップが脱着式なのでスピード云々以前の問題ですね。
最新型のND型ロードスターは、まだ電動ハードトップモデルが発売されていませんので3代目NC型に限って話せば開閉スピードは役12秒と一般的なハードトップモデルよりは早いです。
しかし早いといっても、やっぱり幌のほうが早いですし、なんといっても停車中にしか開閉動作ができないのが不便です。
こうしてみると電動ハードトップのRHTは防犯性や快適性では幌が太刀打ちできないですね。
マツダロードスター、幌(ソフトトップ)と電動ハードトップ(メタルトップ)のメリット・デメリットまとめ
幌(ソフトトップ)とハードトップ(メタルトップ)を比べてみますとメリット・デメリットが正反対と言えますね。
ですので、 どちらがいいか?より何を重視するか?で決まってくると思います。
しかし青空駐車では幌は敬遠したいですよね~。
実際、電動ハードトップのRHTが発売されてシェアをグッと伸ばしてきました。
それだけ防犯性や快適性でロードスター購入を躊躇していた層が多かったことが分かります。
メーカーのほうも幌(ソフトトップ)は走りを楽しむモデル、電動ハードトップ(メタルトップ)は快適なプレミアムモデルとキャラクターを分けてきています。
ND型ロードスターでは排気量まで違ってくることになりそうなので、差別化がより躊躇です。
ですので、メリット・デメリットも含めたキャラクターの違いで自分に合ったモデルを選ぶのがおすすめかと思います。