マツダロードスター 初代NA型とは?グレード・スペックを紹介
1989年絶対的パワー全盛時代に操る喜びをアピールして登場!
ロードスターが目指したのは、絶対的パワーや性能ではない。
飛ばさなくても走りが楽しめる、クルマを操る楽しさを追求した。
特別な運転技術が要るわけでも、維持の為に非常に高額がかかるわけでもありません。
「だれもが、しあわせになる」というコンセプトは、4世代のロードスターに渡って、一貫して引き継がれています。
ロードスターは「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックに登録されています。
記録は10万台の節目を迎えるたびに更新されており、その記録は破られていません。
マツダロードスター初代NA型とは?
1989年、ハイパワー全盛時代にデビューしました。
クルマを操る楽しさを追及したライトウエイトスポーツとして発売されました。
その人気は予想を超え、半年ほどのバックオーダーをかかえるほどでした。
幅広い層から人気を集め、風を感じて走りたくなる絶妙なスタイルとパッケージングを実現しています。
剛性と軽量化にはこだわり、ボンネットはアルミ製を採用しバッテリーをトランクに移動。
スぺアタイヤの位置もこだわり慣性重量低減に貢献している。
これとは対照的にエンジンはスペック的にも非凡で評価もいいわけではない。
にもかかわらず、運転してみるとネガティブなところが気になりません。
これは、すべてがベストバランスで調和しているからだと言えるのです。
マツダロードスター初代NA型のグレードは?
NAは1989年に、当初マツダ内製の5MTを搭載したモノグレードでスタート。
価格を抑えるため、パワーステアリングもオプションでした。
デビュー時のボディーカラーは、クリスタルホワイト、クラッシックレッド、マリナーブルー、シルバーストーンメタリックの4色。
ちなみにレッドが一番人気でした。
翌年の1990年にはマツダ内製の4ATが追加設定。
スポーティーさとはあまり縁がない出来でしたが、セカンドカー用途等で積極的に選ばれました。
その後、1990年にはクラシカルなイメージを持つVスペシャルが設定。
ネオグリーンと呼ばれる専用色を採用し、上質で落ち着いた雰囲気に。
内装もタン色となり、本革シートやウッド製のナルディステアリングやシフトノブ、パーキングブレーキを採用する豪華仕様。
1992年にはスポーティーな要素を強め5MTのみしか選択できないSスペシャルが追加されています。
こちらはハンドリング向上のため、ビルシュタイン製ダンパーを採用。
BBS製のアルミホイールや剛性を高めるタワーバーなども採用されました。
1993年には、大幅なマイナーチェンジを実施。
最大のポイントは排気量の拡大で、1.6から1.8ℓになり10馬力アップ。
エンジン以外では、車体剛性を向上し回答性や安定性を引き上げた。
1995年に、マイナーチェンジを実施。
感性面のチューニングを主としエンジンはシリーズⅡに進化。
また、ロードスターには多数の限定車が存在する。
1991年のサンバストイエローの専用ボディーカラーのJリミテッド。
1992年の赤い内装のSリミテッド。
1993年のイエローのボディーカラーのJリミテッドⅡ
1994年のレカロのフルバケを採用したRSリミテッド。
1994年のコストパフォーマンス抜群のGリミテッド。
1995年の紺と赤がイメージのRリミテッド。
1995年のVスペシャルのファッション性とSスペシャルの走りを兼ね備えたVRリミテッド。
1996年のユーザーニーズに対応したB2リミテッド、R2リミテッド。
1997年のユーノスブランド最終形のSRリミテッド。
マツダロードスター初代NA型のスペックは?
マツダロードスターNA型のスペックで注目したいのは、非常に凡庸なエンジンです。
登場時の基準から見てもエンジンのスペックに特筆すべき点は全くなくて、スポーツカーとしてはローパワーな部類です。
1994年モデルからは排気量が1.6から1.8に拡大されますが、出力増加は10psに留まりました。
結果、ロードスターはパワー競争には参加せず、遅くても楽しいライトウェイトスポーツカーとしての歩んでいきました。
Vスペシャル 5MT(1993年モデル)
全長 3,970mm
全幅 1,695mm
全高 1,235mm
ホイールベース 2,265mm
トレッド 前/後 1,405mm/1,420mm
車両重量 960kg
乗車定員 2人
最小回転半径 4.6m
エンジン 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 1,597cc
圧縮比 9.4
最高出力 88kW [120ps] / 6,500rpm
最大トルク 137.3Nm [14.0kg-m] / 5,500rpm
燃料タンク容量 45L(無鉛ハイオク)
変速機 5MT(マツダ内製)
サスペンション前/後 ダブルウィッシュボーン / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185/60R14
マツダロードスター初代NA型のまとめ
画像出展:http://minkara.carview.co.jp/car/mazda/eunos_roadster/
マツダロードスターNA型がデビューした1989年当時というのは、国産スポーツカーの全盛期。
フェアレディZ、R32GT-R、RX-7、スープラといったハイパワースポーツが幅を利かせていました。
それからしたら、ロードスターの性能は非凡でしたけど評価は高かった!
身の丈にあった性能を使い切って走りを楽しむことが評価されたのですね。
とはいえ、評価がいいのは一般道でもワインディングロードでの話。
これが高速道路でペースが上がってくるとワダチにステアリングを取られたり、ギア比の低さからの騒音が大きかったりと高速ツーリングでは疲労感が強い。
とロングドライブでは快適さが低いです。
NA型はワインディングでこそ真価を発揮するとクルマと言えそうです。