マツダロードスターの何が凄いのか?

エコカー全盛の時代にマツダがロードスターの販売を続けることは、実は凄いことなんですよ!

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マツダがロードスターを販売し続けることが凄い

画像出典:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/693706.html

日本で最も売れている車は?

コンパクトカーでも、ミニバンでもありません。

答えは、軽自動車です。

室内が広くて燃費が良くて維持費が安い車が売れる実用車の時代なんですよ。

ですから、この実用車の対極に位置するスポーツカーが売れるような時代ではなくなってしまいました。

昔はスポーツカーが沢山あった

昔は、どのメーカーもフラッグシップ兼イメージリーダーとしてスポーツカーを作っていました。

その国産スポーツカーが激減したのは2002年のことです。
排出ガス規制が強化され、新たな規制に通るように改良するか、販売をやめるかの選択を迫られたのです。

この時すでに、趣味で成り立つスポーツカーの販売台数は減少する一方でした。

ですから、排出ガス規制に合わせたモデルチェンジの投資を回収できる見込みはありませんでした。
こうして、スポーツカーは次々と姿を消していったのです。

そして、この排出ガス規制をなんとかクリアとしても、フルモデルチェンジを受けるためには売れ続けていなければいけません。
結局、売れないモデルというのは、遅かれ早かれ販売を終了していくことになるんです。

その中で、唯一ロードスターだけがモデルチェンジしながら発売され続けているんです。

 

ロードスターのために費やされた開発コストが凄い

ロードスター専用のシャシー

自動車開発で最もコストが掛かるのは、シャシーだと言われています。

ですから、コストを抑えるために「実用車ベース」や「実用車プラットフォーム」をベースにして多くのスポーツカーは作られています。

しかし、ロードスターは違います。

マツダはロードスター以外にFR車を持っていないので、専用のシャシーとなります。
その車のためだけに専用のシャシーが用意されるわけで、理想を追求したシャシーにできるのは大きなメリットですが、コストは高くなってしまいます。

サスペンションもマツダ車で唯一、フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを採用されています。

トランスミッションは、ATはアイシン製のものを使っています。
しかし、MTについてはFR用のSKYACTIV-MTを開発し、搭載しています。

オープンカーであるために

画像出展:http://news.goo.ne.jp/article/webcartop/trend/webcartop-45359.html

ロードスターはスポーツカーというより、オープンカーとして有名ですね。

オープンカーというのは屋根が無いので、ボディー剛性が落ちてしまい衝突安全性能も厳しいものになってしまいます。

ですから、屋根が無くなる分を他で補強してシッカリとしたボディー剛性を確保する必要が出てきます。

 

さらにオープンカーですから、ソフトトップかハードトップの屋根が採用されています。

しかし、その屋根の開閉機構は軽量に製作することは元より、耐久性や雨漏りや操作性など多岐に渡り越えなければいけないハードルは沢山あります。
さらに電動ハードトップに至っては、格納するための複雑なリンク機構が必要というだけではありません。
走りへの影響を最小限にすべく材質やモーターの軽量化、さらにはオープン時の風の流れさえも緻密に設計しなければなりません。

このあたり、マツダはロードスターを25年に渡って売り続けているわけですから、ノウハウが蓄積されていますね。

また、NC型ロードスターではエンジンは1種類だけでしたが、NA、NB、NDは2種類のエンジンがラインナップされているので、それぞれの組み合わせで期待するハンドリングになるようにチューニングする必要もあるのです。

販売台数が期待できないスポーツカーで、ここまで手間をかけることは大メーカーでも難しいことなんですよ。

 

ロードスターで儲けはあるのか?

民間企業である以上、いくら熱い信念を語ったところで儲けがない車を作り続けることなどはできないですよね?
マツダがロードスターを長年続けているのには、ちゃんとした理由があるんです。

2代目NB型、3代目NC型ロードスターの開発主査を務めた貴島孝雄さんは、次のように語っているんです。

どうやって、ロードスターのような車を作ることを経営陣に認めさせるか?
それは儲かるように作ることです。

専用設計が多く、儲かりにくいように見えるロードスター。
ですが、ちゃんと儲かるように工夫しているのだそうですよ。

やはり、きちんと儲けが出ている車ならやめにくいですよね。

そうやって、マツダはロードスターを作り続けてきたのだそうです。

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マツダロードスターの何が凄いのか?まとめ

「Zoom-Zoom」「走る歓び」「Be a driver.」

「走り」「スポーティ」を前面に押し出した開発・販売をするマツダのキャッチコピーですね。

 

新型ND型ロードスターの発表会で、マツダは「ロードスターはマツダの魂です」と言いました。

マツダでは、新人社員が入社するとロードスターでドライビングを学ぶそうです。
そこで学んだことを基準に、マツダの車は開発されているんですね。

ですから、マツダがロードスターを売り続けることには重大な意味があるわけです。

いまの車業界では、スポーツカーといえばプレミアムな高額車両ばかりですよ。
儲けが出せないから、高額な車しか出せないんですね。

ですから、200万円代から2シーターオープンスポーツを長年販売してくれているマツダには信念の強さを感じますね。

昔、新車で手に入れたスポーツカーを乗りつぶし、また同じ車種に乗り換えられるのはマツダのロードスターだけなんです。

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