マツダロードスター 二代目NB型とは?グレード・スペックを紹介

マツダロードスター 二代目NB型とは?グレード・スペックを紹介

スポーツカーは昔から商売にはならないもの言われていました。

しかし初代ロードスターは発売初年度に国内で1万台近く、翌年には世界で10万台近くを売った大ヒット作となりました。

それに刺激されて、その後に数多くのオープンスポーツが発売されることとなりました。

そんな中でNA型の弱い部分が見え隠れしてきたわけですが、1998年に登場したNB型こと2代目マツダロードスターは、NA型の弱い部分を全て潰して送り出したようなクルマでした。

 

マツダロードスター二代目NB型とは?

NB型はNA型を熟成、基本に忠実に正常進化させて登場しました。

ボディタイプは初代同様にオープンボディ一択でしたが、のちにクーペボディが限定販売されました。

NB型は、設計を発売時の安全基準等に合致させたものの、基本設計はNA型をかなりの部分で継承しています。

分かりやすい処では、幌のリアスクリーンがガラスに変更されたものの、NAとの間で互換性がありました。

そのため、NB型の幌をNA型に装着したケースも見られます。

取り外し式のハードトップも互換性があります。

外観で一番目を引く変更点はヘッドライトのリトラクタブル方式が廃止された点です

NA型の特徴的な部分だったので、なくなった時は残念な気持ちでしたね。

内装も使い勝手や安全性が向上し、かなり現代の乗用車に近い感覚となりました。

見た目よりも中身の進化が大きい、まさにNA型を正常進化させたモデルがNB型ロードスターです。

 

 

マツダロードスター二代目NB型のグレードは?

NB型は1998年にエントリー志向の1.6ℓとスポーツ志向1.8ℓの2車種構成で発売。

変速機はMTの場合は1.6ℓはマツダ内製の5MT、1.8ℓは新たにアイシン精機製の6MTが、ATの場合はRSを除く全グレードでマツダ内製の4ATが組み合わせられました。

スポーティさを磨きながら、使い勝手と安全性を向上させています。

1999年の登場時は1.6ℓの場合、

・標準モデル
・Mパッケージ
・スペシャルパッケージ

の3グレード、1.8ℓの場合、

・S
・RS
・VS

の3グレード編成で展開されました。

2000年にマイナーチェンジを実施。

1.8ℓモデルはエンジンが大改良して走行性能が大きく向上しました。

またボディ補強もされ、走りの質感も向上しています。

スポーツグレードのRSⅡではタイヤサイズが16インチとなりました。

2001年には1.6ℓにワンメイクレース参戦仕様のNR-Aが追加され、レースに出ない人にも人気のモデルとなりました。

2002年にマイナーチェンジを実施。

VSにスポーツテイストとシックテイストの2モデルを設定。

2003年にも小規模なマイナーチェンジを実施。

このときは商品性に関わる変更がほとんどでした。

またNA型同様、数々の限定車が発売されました。

1998年に専用カラーと内装、パーツを厳選してエンジンを組み上げた10周年記念車が発売。

1999年に上質感を押し出したプレミアムモデルとしてNRリミテッドが発売。

2000年に若いユーザー向けのお買い得仕様のYSリミテッドが発売。

2000年にスポーツ&ハイクオリティなSGリミテッドが発売。

2000年にファストバックスタイルのロードスタークーペが発売。

2001年にマツダスピードのパーツで固められたマツダスピードロードスターが発売。

2003年にパワフルなロードスターターボが発売。

 

 

マツダロードスター二代目NB型のスペックは?

NB型は基本的にはNA型の設計を継承しています。

時代に合わせた安全対策、走行性能向上のための補強を行いつつ軽量化にも配慮されています。

エンジンは1.6ℓと1.8ℓの2本立てです。

1.8ℓのエンジンは大きく性能が向上、マイナーチェンジで可変バルブタイミング機構を採用し最大出力は160psに達しています。

また、いままで燃料がレギュラー仕様が標準でしたがマイナーチェンジ以降の1.8ℓでは、はじめて燃料がハイオク指定となっています。

限定車でターボモデルも発売されました。

RS 6MT(2004年モデル)

全長 3,955mm
全幅 1,680mm
全高 1,235mm
ホイールベース 2,265mm
トレッド 前/後 1,415mm/1,410mm
車両重量 1,080kg
乗車定員 2人

最小回転半径 4.6m(取り回し抜群!)

エンジン 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 1,839cc
圧縮比 10.5
最高出力 118kW [160ps] / 7,000rpm
最大トルク 170Nm [17.3kg-m] / 5,500rpm
燃料タンク容量 48L(無鉛ハイオク)

変速機 6MT(アイシン精機製)
サスペンション前/後 ダブルウィッシュボーン / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 205/45R16

 

 

マツダロードスター二代目NB型のまとめ

ロードスターNB画像出展:http://carcast.jp/12318
NA型を正常進化させたNB型ロードスターは、乗れば納得の出来でした。

しかし人気という点では、NA型ほどの盛り上がりがなかったかな~と思います。

NB型のパーツを使ってNA型をレストアしたリフレッシュビークルという、NA型だけど中身はNB型のエッセンスが入ったモデルをマツダが出すくらいでしたからね。

走行性能や品質はたしかに向上しているのですが、オープンカーってやっぱり趣味車なんですよね。

だから見た目や雰囲気って大事です。

新しいモデルからNA型に乗り換える人もいるくらいだから、性能だけで人間は選ばないって事ですね。

初代が大成功した2代目って、やっぱり難しいってことです。