マツダロードスターのアライメント調整をしよう!
マツダロードスターは「4輪ダブルウィッシュボーン」、NC型からはリヤサスペンションに「マルチリンク」というレーシングカーや高級車に採用されている、独特な形状のサスペンション形状が使用されています。
しかし、せっかく良いサスペンションが付いているロードスターも、ほったらかしでは機能を生かせませんよ!
アライメント調整とは?
一般的に車検時には「サイドスリップ調整」という点検項目があります。
これはフロントタイヤの左右の開き(トー)を調整するだけのものです。
ですから、前輪のみ角度調整すれば問題ないと思われがちですが、実は後輪が重要な役目を果たしています。
この後輪の向きによって、車の向きや進み方、車の特性も変わってしまいます。
もちろんタイヤの変摩耗や操作性、または燃費にも影響します。
アライメント調整とは、車を機械に載せ、各タイヤの向きや角度を調べ、調整していくことなのです。
しかし、実際問題では最近の車はフロントのトーしか調整できない車両も結構あるんです。
ですので、調整しようにも出来ないってこともあります。
では、ロードスターの調整項目はといいますと、
フロント側
キャスター (バイクのフロントホークの角度)
キャンバー (タイヤの内外への傾き度)
トー (前方対する内閉じ・外開き度)
リヤ側
キャンバー (タイヤの内外への傾き度)
トー (前方対する内閉じ・外開き度)
マツダロードスター(NA・NB・NC・ND)の全ての車両に対し、これだけの箇所が調整可能なのです。
ロードスターは、足回りが命と言ってもいいほどに、軽快なフットワークが持ち味の車です。
車高も影響しますし、それを支えるアライメントの調整範囲が広いので、ここはプロの腕の見せ所であります。
アライメント調整で見えてくるものとは?
年々、アライメントテスターには改良箇所が見られ、その扱い易さも相当に改善されています。
そして、アライメントテスターにはメーカー公表の基準データーがインプットされています。
ただし、昔から変わらないことは、測定データーから”何”を読み取るのかはメカニックの技量にかかっている事です。
ここで経験の浅いメカニックは、考えなしにそのデーターに合わせることに終始するだけなんです。
真っ直ぐに走らせる
真っ直ぐ走るとは、ハンドルを常に修正することなく、安定して真っ直ぐ走ること言います。
実は、バカ正直に左右を均一化させると、真っ直ぐに走らないんです。
雨が降った後の雨水は、必ず左側の側溝に流れ込むように道路中央が高く、端が低くと道路に勾配がついています。
この高低差は車両の直進性に影響を与えてしまいます。
だから、左右均一のアライメントでは真っ直ぐに走りません。
タイヤの癖を見抜く
アライメントを調整したにも拘わらず、なんだか車が流れる。
こんな経験をしたことないですか?
折角調整したのになんでだろう?と疑いたくなる気持ちが湧いてきますね。
今履いているタイヤは、アライメント調整するまでにどれ位使用しましたか?
実はアライメントが狂った状態で走行していると、タイヤが編摩耗してしまうのです。
そして、編摩耗して癖のついたタイヤを使うと、車の直進性を損なう事になってしまいます。
ですから、タイヤを新調したときはアライメント調整の狙い時です。
走りの用途を考える
アライメント調整をするときに、どんな走りを普段していますか?と聞かれることは少ないと思います。
逆に聞いてくるショップは、かなり足回りに拘っているショップですね。
なんで、こんな事を聞いてくるか?というと、必要に応じたセッティングがあるからです。
コーナーリングの際に、遠心力を想定して”予想”で付けるのがキャンバーです。
きつい走りと一般的な走りでは、この遠心力は当然異なりますので、予想するキャンバー角は異なります。
こんなことはメーカーの推奨データーには反映されていません。
だから、メカニックの経験や技量が問われるわけです。
さらにタイヤサイズ・ホイールオフセット・車高など、要素は様々なので考えることが大事なのです。
マツダロードスターのアライメント調整まとめ
画像出典:http://ps-prosper.sakura.ne.jp/wp/four-wheel-alignment/21101
アライメント調整の重要性が分かって頂けたでしょうか?
ロードスターの乗っているなら、是非拘って貰いたいですね。
ロードスターは車好きの方が多いでから、中にはプライベートでアライメントを調整されている方もいます。
でも、設備がプロに比べて貧弱なんで大変ですけど、きっちりやれば良い線まではいけます。
でも最後は、根性次第ですね。
やっぱり、ちゃんとしたアライメントテスターを使ってプロが行う調整は、自分でやるより全然速くて確実&正確ですよ。
アライメント工賃はダテではありません。
根性と場所と時間が無い人は、素直に信頼できるお店に任せましょう!